FXスプレッドってどうやって決まっているのだろう。
各仲介業者によって違うスプレッド、それがどうやって設定されているか気になりますよね。
それを知るにはFXの歴史について学ぶのが一番です。
スプレッドの仕組みを知るためにも、FXの歴史を振り返ってみましょう!
1998年スタート?以外と短いFXの歴史
FX取引が個人で認められたのは1998年の外国為替法改正以降です。
当時はまだまだインターネット黎明期、実際にFX会社が取引を行うサービスを始めるのは2002年頃から。
なので日本のFXの歴史は実質15年もないんです。
ちなみに当時のFX業者の状況は現在と違って金融庁による規制もされていなかったので今では考えられない状態になっていました。
スプレッドで言えば、米ドル/円のスプレッドが5銭~10銭なんて業者がざらにあったのです。現在の相場が0.3~2銭なのを考えるとその差は3〜30倍。完全にぼったくりですね。
当時は200ほど国内FX業者が存在していたのですが、規制がないのをいいことに悪徳業者が多数存在していました。
規制によって悪徳業者が消え、スプレッド競争が起きる!
さてそんな悪徳業者が栄えていたFX業界ですが2005年から金融庁による管理が始まりました。
また2008年頃には顧客である投資家のお金の横領や持逃げが発覚し、多数の悪徳業者が摘発。
さらに2009年からFX規制が始まり今まで好き勝手にルールを設定していた多くの業者が淘汰されました。
こうして様々な要因によって縮小されたFX業界は自社のサービスの発展のために次第に独自のサービスを提供し、顧客の獲得を目指すように。
そうした歴史の中でめちゃくちゃだったスプレッドも次第に適正値まで狭くなってきます。
そして2012年から国内業者によるスプレッド競争が起きるのです。
競争によってスプレッドは次第に縮小へ
2011年に独自のサービスの中に狭いスプレッドを謳っていた幾つかのFX業者によってスプレッド競争が勃発。
これらの業者はスプレッドの狭さを強みにしていたので自社よりも狭いスプレッドを設定されるとその業者に顧客を取られてしまいます。
一社が0.1銭下げると他の業者も下げる、また下げると他の業者もそれに続く。そうした繰り返しの中で国内業者のスプレッドは次第に縮小していきます。
そうやって現在の最低スプレッド0.2銭まで下がったのですが、これらの業者は共通の通貨は全て同じスプレッドに設定しているのです。
もしまたどこかの業者がスプレッドの設定を下げればスプレッド競争が再び起こるかもしれません。
10年前は非常に広かったスプレッドがここまで狭くなるなんてこれから先もスプレッドの動きには目が離せませんね!